7月の誕生石といえば、情熱的な宝石「ルビー」です。
そもそもルビーの語源はラテン語のルーベラ(赤い)からきています。
鉱物学的にいうと、コランダムと呼ばれていて、その中で赤い色をルビー、それ以外の色をサファイアと区別しています。つまり、ルビーとサファイアは兄弟なのです。硬度はダイアモンドの次に硬く、日本名は鋼玉です。
ルビーで最高に綺麗な色をピジョン・ブラッド(鳩の血)といいます。滅多にお目にかかれませんが、もしドキッとするようなキレイなルビーを見たら、多分それはピジョン・ブラッドの可能性大です。
1800年以前は、赤色系の宝石は全てルビーといわれていました。そのため、英国王室に伝わる第一級王冠=インペリアル・ステート・クラウンの中央にある大きな赤色石は、長年「黒太子のルビー」と呼ばれました。が、後の鑑別の結果、ルビーではなく、赤色のスピネルという宝石であることが分かりました。
王室でも、赤い石は全てルビーと思いこんでいたというエピソードです。
誰にでもあることですが、ナーバスな時、うつむき加減になってしまう時は、思いきりルビーを身につけてみましょう。赤色の宝石は、アドレナリン(ホルモン)の分泌を促すエネルギーを発すると、注目されています。気持ちも高揚して、きっといい方向へと導いてくれるでしょう。ルビーは元気の素になるのです。