9月の誕生石といえば、三大宝石の一つサファイアです。
青色の宝石といえば、ほとんどの方がサファイアを思い浮かべるという位、有名な石です。
青色の印象が強いサファイアですが、実際にはレッド以外のあらゆるカラーを持つコランダムという鉱物です。(レッドはルビーになります。)バイオレット、グリーン、イエロー、オレンジ、ピンクなど様々な色があり、ブルー以外の色石は、総称してファンシーサファイアといいます。また、サファイアの中には特殊効果を示す石があります。内部に針のような結晶を含んだサファイアを、山型(カボション)にカットすると、光の反射で六条の光の線(スター)が現れます。光の線は鮮明で鋭いほど良いとされ、「スター・サファイア」と呼ばれ、その90%はスリランカから産出されています。
先程、ファンシーサファイアについて触れましたが、その中でも大変稀少性の高いサファイアが存在します。 “ハスの花の色”の意味を持つ淡く愛らしいピンキッシュオレンジ色の、「パパラチアサファイア」です。何とも言えない色味が、気品を漂わせる宝石です。
あなたがこの石の存在を知っていたのなら、それはかなりの宝石通です。よく故ダイアナ妃の事故の時に話題になった「パパラッチ」を連想される方がいますが、全く関係ありません。が、ダイアナ妃の婚約指輪がサファイアだったことを考えると、因縁めいたものを感じます。
サファイアは「貞節」を表し、宝石言葉は「誠実」。本当かどうか、持ち主の夫や恋人が心変わりをすると色が褪せてしまうといわれています。
一方で、カップルでサファイアを身につければ満ち足りた結婚生活を送れるとか。心に平穏をもたらす石でもあるので、今注目されている「癒し」の宝石ともいえます。 残暑でバテ気味の方はサファイアを身に着けてみましょう。きっと安らいだ気持ちで過ごせるでしょう。