ガーネットというと、赤茶色の、どちらかというと地味なイメージがあり、1月生まれの方から「自分の誕生石があまり好きではない。」と言われることがあります。しかし、実はいろいろなカラーが あり、奥の深い宝石なのです。
最近見かけるようになった、エメラルドより澄んだ緑色をしたグリーン(グロシュライト)ガーネット。きれいなオレンジ色をしたスペサタイトガーネット。鮮やかな赤ワイン色をしたロードライトガーネット。どのガーネットも個性的で、 魅力的な色です。
ガーネットは、ラテン語の “ざくろ” を意味するグラナトゥムという言葉に由来し、日本でも柘榴石(ザクロイシ)と呼ぶこともあります。この石の歴史はかなり古く、エジプトでは紀元前3100年にガーネットのビーズと象嵌のジュエリーが 広まっていました。また、19世紀の終わり頃、ヨーロッパの宝石店では、ショーウインドの半分以上がガーネットで飾られていたそうです。
ガーネットを身につけると永遠の友情と信頼をもたらすといわれ、またその身を守ってくれると伝えられています。
これからも、新しい色調が発見される可能性を秘めた、未来の宝石ガーネット。私達の未来にも、輝く色が見つかりますように。