3月の誕生石にはアクアマリン・サンゴ・ブラッドストーンがありますが、今回は代表的なアクアマリンについてお話したいと思います。
クアマリンという名は、今からおよそ2千年前にローマ人によって名付けられ、その語源は、ラテン語で「水」を表すアクアと、「海」を表すマリンから来ています。 海底に住む妖精の宝物が浜辺に打ち上げられ、それがアクアマリンになったというロマンチックな逸話もあります。
船乗りを守り、良い旅を約束する宝石といわれ、また激情を和らげ身に付けると沈着冷静になるとも言われています。 アクアマリンはエメラルドと同じベリルと言う鉱物の仲間で、エメラルドのグリーンはクロムなどに起因しますが、アクアマリンは微量の鉄があの淡いブルーを生み出します。 硬度は、7.5 – 8。 色が全体に分散していて透明度が高いのが特徴です。
現在の主要な産地はブラジル・ナイジェリア・マダガスカル・モザンビークなどが挙げられます。今までに産出した最大の原石は、ひとつで百十キロ(五十五万カラット)というから驚きです。
イギリスの自然史博物館には 879カラットの無キズ(フローレス)のアクアマリンが、又ニューヨークのハイドパークの博物館には、 1,847カラットのアクアマリンが展示してあるので、近くに行かれる際は是非ご覧になることをお勧めします。
色味が涼を呼ぶので、春から夏にかけて身に付けられる事が多いこの宝石。
海を身近に感じさせてくれる綺麗なアクアマリン。 好きにならずにはいられません。