6月の誕生石は、世界中の女性に愛されている真珠です。
クンツ博士という有名な鉱物学者は「自然のままで、その完璧な美しさを誇る真珠は、人類が最初に出会った宝石である。」と言っています。
人類にとって最古の宝石とはどういうことでしょう。古代より貝は重要な食料だったのです。
貝の中には、稀に真珠が入っていたので、身近な存在だったようです。 他の宝石は、原石を研磨しないとその美しさを表現できませんが、真珠はありのままの姿で美しいという 素晴らしい宝石なのです。
日本が世界に誇るアコヤ真珠は、今から百年近く前に、御木本幸吉らにより養殖が始まりました。最近は環境破壊など、いくつかの要因が重なり、真珠の生産高が激減しています。間違いなく、日本の真珠はますます貴重になるでしょう。
今ではアコヤ真珠以外にも、色々な真珠がジュエリーとして個性を発揮しています。シロチョウ真珠、クロチョウ真珠といった、暖かい海でとれる大粒の真珠やマベ貝から取れる半円真珠(マベ・パール)そして最近人気の淡水パールなどです。淡水パールはオレンジ・バイオレット・ピンクなどカラフルで、価格もお求めやすいので、お洒落を楽しむには最適です。
また、真珠は酸に弱いので、手入れが不可欠な宝石です。汗などは真珠の「てり」を鈍くしますので、少なくとも使用後は、柔らかい布でよく拭いてから、しまうことが基本です。パールクリーナーなどを使うとより完璧です。専門店にあります。(イマイズミにあります) ポイントは、お出かけ前の1番最後に真珠を身に着けることです。香水などがかかってしまうと、真珠が悲鳴をあげますので。
ところで、イミテーションと本物の真珠の識別方法をご存知ですか?
珠同士をこすり合わせてみて下さい。イミテーションはつるっとすべるのに対し、真珠はかちっとひっかかり、ざらざらと感じます。試すと、感覚の違いに驚くでしょう。